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南関東競馬虎の巻

大井競馬場は距離ごとの枠番別成績に特徴がある!


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 大井競馬場には内回りコースと外回りコースがあります。外回りの1周距離は1600mもあり、南関東4競馬場の中では最大のスケール。ホームストレッチの直線部分は386mだから、中山競馬場(308m)、京都競馬場(329.1m)、阪神競馬場(352.7m)といったJRAの競馬場にあるダートコースよりも長いわね。
 外回りに比べればコンパクトな内回りのコースも、1周距離は1400m。船橋競馬場(外回り)と同じ規模で、浦和競馬場や川崎競馬場(ともに1200m)よりも大きいの。現地や映像でレースを観た際の印象は、他の南関東3競馬場とはだいぶ異なるはず。ある意味、特殊なコースと言えるでしょう。

 大井競馬場の特殊さは、2015年度(2015年4月1日~2016年3月31日)の枠番別成績にも表れていたわ。まずはすべての距離、すべての馬場状態を集計した全体の数字から確認してみましょうか。


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 枠番ごとの3着内率を比較してみると、トップを分け合っている「2枠」と「4枠」がそれぞれ25.0%だったのに対し、最下位の「5枠」が23.1%で、その差は2ポイント未満。勝率や連対率にも「内寄りの枠が優勢」「真ん中寄りの枠が優勢」「外寄りの枠が優勢」などといったわかりやすい傾向はありません。要するに、この大井競馬場は全体的に見ると枠順ごとの有利、不利がほとんどないの。
 もちろん、これは1年間のトータルで見た場合の話であって、開催日ごとの馬場コンディションや各レースのメンバー構成次第では「スムーズにレースを進めやすい枠」「実力を発揮しにくい枠」などが発生しているはず。ただ、基本的に枠順別成績の偏りが少ないコースであることはしっかりと認識しておくべきでしょう。内回りコースを含め、規模の大きい競馬場であることが影響しているのかもしれないわね。

 こうした点を踏まえたうえで、ここから先は距離ごとの枠番別成績をいくつか見ていきたいと思います。
 まずは設定されている距離の中で2番目に短い1200m。全体的に見ると顕著な傾向はないんだけど、このコースは馬場状態ごとの成績が特徴的なの。
 まずは馬場状態が良だったレースの枠番別成績をご覧いただきましょうか。


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 成績データが高いのは「4枠」を中心とした真ん中寄りの枠。逆に「1枠」や「8枠」といった、内外極端な枠は低調な成績に終わっているわね。
 ただ、馬場状態が稍重だったレースは内寄りの「1枠」や「2枠」、重だったレースは外寄りの「7枠」や「8枠」の成績が良かったわ。


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 不良のレースは特に大きな偏りがないけれども、「良馬場なら真ん中寄りの枠が優勢」「道悪なら内外極端な枠が恵まれるケースもある」と言っていいんじゃないかしら。このコースのレースを予想する際は、馬場状態の発表をしっかりとチェックしておきましょう。

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